ミューズランプライト水彩紙のレビュー

ランプライト ミューズオリジナル専門家用高級水彩紙

株式会社ミューズの水彩紙「ランプライト」ミューズオリジナル専門家用高級水彩紙のレビューと実験です。水彩紙の第一回目のテストとレビュー日時は2016年10月18日です。

主な特徴

ランプライトはランプが放つ灯りのように彩色性における温かみと柔らかさを伝えます。
弾いて色がつきにくい場合は水を含ませた刷毛で、紙の表面を掃いた後着彩しますと程よく定着します。両面ともに描画適性があります。
  • 日本製
  • コットン100%
  • 中性紙
  • 紙の色はホワイト寄り、私の感覚では白色度90%くらい。

紙の特徴

ランプライト水彩紙のレビューです。入手した紙はおためし用で、頼むのもちょっと恥ずかしかったですが、ここは恥を忍んで・・・堂々と紙をいただきました。確か株式会社ミューズのコーナーで直接頂いた気がします。
ミューズ「ランプライト」専門家用高級水彩紙のサンプル
ミューズ「ランプライト」専門家用高級水彩紙のサンプル

発色とにじみやぼかし

ミューズ「ランプライト」専門家用高級水彩紙

水彩紙レビュー:ミューズ「ランプライト」専門家用高級水彩紙
(モニターの色に合わすのに何十分、いえ8日も苦労しましたがiPadの明るさ50%に合わせました・・・)

左から、ホルベインのキナクリドンマゼンタとイミダゾロンイエローとフタロブルーイエローシェードです。

私の台湾製ノートPCのモニターでは実物よりも紙の色が落ち着いてみえますが、実際はもっと発色が良く、これより一段階ほど鮮やかです。iPad Pro 9.7インチで見ると、本来の見た目に近い印象です。

このミューズ「ランプライト」の水彩紙の発色は、たいへん柔らかく、「ウォーターフォードホワイト」と「アヴァロン」「ストラスモア」「ファブリアーノ」のホワイトの水彩紙より鮮やかさは劣ります。発色の具合は「ウォーターフォード」ナチュラルよりも淡いですが「ウォーターフォードナチュラル」より紙の色は白いです。

色の美しさも「ウォーターフォード」より上品で、注目すべきはきめ細かな紙の質で、目視しますと透明水彩絵具の粒子が美しく拡がっています。

表面が繊細ですので、消しゴムやマスキング耐性は無いと思います。

ミューズランプライト中目300g拡大写真
水彩紙レビュー:ミューズランプライト中目300g拡大写真

割と素直な色のり、発色はマットです。描き心地はなめらかで、絵具の粒子の落ち着きも良い感じです。

所感

さて、この水彩紙のレビューをどうわかりやすく表現したらよいでしょうか。箇条書きにするか・・・私は割と「ランプライト」に好感を持てました。まだランプライトの余白が残っておりますので追加のテストについてはまた後日行いたいと思います。
ランプライトはどんな人におすすめの水彩紙かといいますと「ファブリアーノエキストラホワイト」のような真っ白や「ワトソン(ナチュラル)」みたいなアイボリーを避けたい人におすすめの水彩紙です。

うーん。このランプライトは評価が難しいです。描き心地、絵具の粒子の定着の均等さは本当に見事で気持ちいいのですが、発色が残念ですね。アンティークやアースカラーでの表現に適していると思います。おそらく銅版画の紙にも使えるとは思いますが…黒や茶色がメインの絵じゃないと、見劣りするかもしれません。ルドゥーテみたいなアンティークタッチのボタニカルアートに適していると思いますが、現代的な鮮やかなボタニカルアートには適していないと思いますが、紙の表面が美しいので、鮮やかさが気にならなければいい絵が描けると思います。ただやっぱり、この繊細な紙質による見た目が・・・一般大衆の目線では、展示会などでは落ち着きすぎて、よほど作品に知名度がない限りは、見劣りして素通りされるでしょうね。黒や茶色がメインでほかの色は添える程度としたい時にも適していると思います。

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