アルビレオ水彩紙のレビュー

アルビレオ水彩紙

ホルベインのアルビレオ水彩紙のレビューをしました。安価な水彩紙ながら、なかなか品質は良好です。

アルビレオ水彩紙の特徴

ホルベインが販売
中性紙
100%純良パルプ
218g

紙の特徴

アルビレオ水彩紙裏面

手持ちの水彩紙からアルビレオ水彩紙の比較対象となる銘柄を選びました。紙色は異なりますが同じホルベインのストラスモアと比べてみたいと思います。紙の柔らかさはクレスター水彩紙よりほんの僅かに堅くしっかりしています。シリウスドローイングブックのほうが僅かに紙が堅いです。紙の表面はややすべすべしています。

発色

水彩紙にキナクリドンマゼンタとイミダゾロンイエローとフタロブルーイエローシェードを塗り比較しました。発色は鮮やかでさぱりして明快でクレスター水彩紙より上等ですが紙の僅かなナチュラル色が色味を変えており黄色は見づらいです。ホワイトワトソンと比べると文句なしにアルビレオ水彩紙のほうが上等ですが安物の紙に特有の絵具を塗ったところのアラビアガムのテカリが少し見られます。繰り返すようですが、発色は良いほうです。

ぼかしとにじみ

アルビレオ水彩紙の絵具のにじみは他の紙にないほど独特です。細かな亀裂が塗った場所の周囲に入り、鋭いにじみが生じますのできれいなぼかしには適していません。

所感

この水彩紙の特徴を生かすためには絵具の溜まりを生かした塗りに適しているといえましょう。絵具の拡がりは正直イマイチなので塩でもまくような荒っぽい描き方じゃないとこの紙の特徴を生かしづらいと思います。漫画でいうなら心の声の吹き出しみたいなにじみが出ますｗイラストを描くならエッジの利いたにじみから闘争心や雪の冷たさの表現に適しているともいえましょう。発色はそこそこ良く決して悪くはない水彩紙です。